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世界の技

今回のテーマ:篆刻とは?

 篆刻は書道芸術のひとつで、700年ほど前に中国でおこりました。四書・五経や漢詩などから語句を選び篆書という古文字を用いて柔らかい小さな石や木、牙、角、銅などの印材に刻んで押したものを鑑賞するものです。広義には、鋳印、陶印などを含め、書体も篆書体にかぎりません。篆刻の語は中国の明代に、当時の文人たちが石印材に自書・自刻し、篆刻が文人の必須条件として重んじられるようになり、芸術としての地位を獲得しました。

 日本で、文人たちが自ら印を刻すようになったのは、江戸初期に中国から禅僧の独立性易、心越興儔が渡来して、明末清初の印風を伝えてからのことです。明治以降には、篠田芥津、中井敬所、中村蘭台らが清末から民国の新しい刻風や金石学を学んで一家をなし、彼らによって近代篆刻への道が開かれたと言えます。

 
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